母の日にはちょっと早かったが、
カーネーションを買って母に会いに行った。
“会いに行った”という表現を思わず使ってしまうほど久しぶり!
3ヶ月振りだろうか?
それまでは、仕事が忙しいとかヘチマとか色々あったにしても、
週に1度ぐらいは母と過ごす時間を何とか出来てたんだけど、
「91才の母に風邪なんぞをうつされちゃ…」、ということで
母のメイン責任者である姉、から私は、「面会禁止」を
言い渡されていたのだった。
けど、今回はようやく姉から母と面会のお許しが出た。
それはこういうことだ。
「2ヶ月も風邪をひきっぱなしで治らないということはあり得ない。
それは自家中毒のようなもので、アンタに回復力がないだけのことだよ」と。
で、今日の午後の新幹線で帰京する孫(私の二男)が撮ってくれた写真です。
左、私。右、母(念のため)




たった3ヶ月の間に、母は一人では歩けなくなっていた。
これまでは、杖があれば10〜15メートルぐらいは見守っていれば
良かった程度だったのだが、今は部屋に歩行機が用意されている。
生まれて間もないような赤ん坊が、あっという間にハイハイができ、
赤ちゃん用の、デザインも愛らしい歩行機を使う間もなく二足歩行が
出来ていくように、「逆もまた真なり」なのだ。


二年ぐらい前まで、温泉好きの母は月に1回、2泊3日の連泊で秋保温泉
に行くのが何よりの楽しみで、付き添い係はなぜかいつも私。
で、母が90歳を迎えたお祝いは娘3人と定宿の岩沼屋ホテルで過ごす
予定だったのだが、この日、姉は諸事情で参加できず。



「これが最期の○×…」・・・が口癖の母だから、毎度のことと
気にもとめていなかったのだけれど、今思えば本当に最期の
温泉になってしまったみたい。
母が、子供である私たちの前で踊って見せたこと。
あんな無邪気な母を見たことは、これまでもこれからもおそらく
無い、と思う。
母の誕生日は大正2年9月5日。撮影日、2003年、9月7日。
次にUPした写真にはそう記録されている。
「秋保綾子90歳」

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